資料提供機関
中央研究院人文社会科学研究センター附属地理情報科学研究センター
近年、人文社会科学の分野では、地理情報システム(GIS)による研究に取り組まれている。中央研究院人文社会科学研究センターは2006年にGISセンターを設立し、各時代の地図、航空写真、衛星画像、統計データなどのデジタルリソースを大量収集し統合する作業を行った。さらにGIS技術を駆使して、「台湾百年歴史地図」「地図総合検索システム」「台湾歴史文化地図(THCTS)」「中華文明時空の基本構造(CCTS)」「文化資源地理情報システム」「地図博覧会―統計地理情報システム」など一連の学術用データベースやシステムを構築した。これらの豊かな研究素材やツールは、人文社会科学研究、郷土歴史文化研究での大きな利器となるだろう。 詳しくは地理情報科学研究センターのHPを参照。
中央研究院台湾史研究所
中央研究院台湾史研究所は、台湾史フィールド研究計画事務所時代の初志を受け継ぎ、1993年の台湾史研究所設立事務所成立から、史料の収集に努めている。2004年の正式成立後、次々と数多くのデジタルアーカイブプログラムを立ち上げ、デジタル形式で古文書、政府公文書、個人文書、画像など貴重な文化的歴史資源を収集所蔵していった。今回収録した写真の一部は、同研究所製作「台湾研究古籍資料庫」からの提供を受けている。
国立台湾図書館
国立台湾図書館は16万冊余りの日本語資料を所蔵している。日本統治時代の台湾総督府図書館、南方資料館が所蔵したもので、絶版本など貴重な資料が数多くある。2005年からデジタルアーカイブの構築に力を入れ、マイクロフィルムで保存された日本語資料のデジタル化を進めている。また、インターネットを通じて、オンライン検索とデジタル資料の閲覧を提供している。今回収録した写真の一部は、同図書館制作「日本統治時代図書画像システム(Image System for Books of Japanese-ruled Period)」からの提供を受けている。
国立台湾大学図書館
国立台湾大学図書館は台湾に関する書籍と刊行物を数多く所蔵している。所蔵する日本統治時代の資料には、教育、衛生、政治、経済、交通、地理環境、植物、動物、鉱産物、林業、牧畜、農産物、社会、文化、言語、考古、文学、旅行など台湾に関する様々なテーマについて、多様かつ豊富な内容に及んでいる。また、挿絵や写真を掲載する資料が多いため、過去の画像記録を提供している。今回収録した写真の一部は、同図書館制作「台湾古写真データベース(Database of Taiwanese Old Photos)」からの提供を受けている。