指を使って、かつての台北の街並みに触れよう!

台北歴史地図は1895年から1974年の間に発行された古地図と古写真を収録している。そして、Googleマップやストリートビュー上に重ね合わせることが可能で、さらにGPS機能に連動している。利用者はこれらの地図や写真を通して、過去にタイムスリップしたかのように、台北の歴史的変遷を理解することができる。

本アプリには、中央研究院地理情報科学研究センター(Center for GIS, RCHSS, Academia Sinica)が提供する10枚の城中•艋舺(バンカ)•大稲埕周辺街路図の他、中央研究院台湾史研究所(Institute of Taiwan History)•日本国立国会図書館•夏門撮影企画研究室が所蔵する131枚の古写真が収められている。

台北歴史地図
台北歴史地図
台北歴史地図

注意事項: 1.古地図が示す位置は100%の精度を保証するものではありません。ご参考として提供しております。また、APPの操作により生じる損害について、当センターは一切責任を負いません。予めご了承ください。 2.Googleマップとストリートビューを使用する際は、インターネット接続が必要です。

資料提供機関

中央研究院人文社会科学研究センター附属地理情報科学研究センター

近年、人文社会科学の分野では、地理情報システム(GIS)による研究に取り組まれている。中央研究院人文社会科学研究センターは2006年にGISセンターを設立し、各時代の地図、航空写真、衛星画像、統計データなどのデジタルリソースを大量収集し統合する作業を行った。さらにGIS技術を駆使して、「台湾百年歴史地図」「地図総合検索システム」「台湾歴史文化地図(THCTS)」「中華文明時空の基本構造(CCTS)」「文化資源地理情報システム」「地図博覧会―統計地理情報システム」など一連の学術用データベースやシステムを構築した。これらの豊かな研究素材やツールは、人文社会科学研究、郷土歴史文化研究での大きな利器となるだろう。 詳しくは地理情報科学研究センターのHPを参照。

中央研究院台湾史研究所

中央研究院台湾史研究所は、台湾史フィールド研究計画事務所時代の初志を受け継ぎ、1993年の台湾史研究所設立事務所成立から、史料の収集に努めている。2004年の正式成立後、次々と数多くのデジタルアーカイブプログラムを立ち上げ、デジタル形式で古文書、政府公文書、個人文書、画像など貴重な文化的歴史資源を収集所蔵していった。今回収録した写真の一部は、同研究所製作「台湾研究古籍資料庫」からの提供を受けている。

日本•国立国会図書館

日本•国立国会図書館は日本の国会に属する国の機関である。国会への資料提供の他、日本全国の出版物を収集•保存するという役割も担っている。1998年から所蔵する明治期の図書についてデジタル化を開始した。同図書館は著作権処理の確認が済んだものから、順次ウェブ上で公開を始めている。その後、公開範囲を大正期の図書•雑誌まで広げた。今回収録した写真の一部は、同図書館製作「近代デジタルライブラリー」からの提供を受けている。

夏門撮影企画研究室(Sunnygate Phototimes)

夏門撮影企画研究室は近代台湾初期のカメラマンや写真館からフィルムと写真を収集してスキャンし、デジタルデータとして登録•保存している。そして「デジタル台湾」というウェブサイト上で公開している。これらの画像は第二次世界大戦を跨ぐ数十年の台湾の姿を保存し、人々の日常生活をリアルに描写している。今回収録した写真の一部出所は、同研究室実施の「台湾撮影文化の歴史座標探索」プログラム、及びカメラマンの家族からの提供を受けている。

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